相模原市　鉄骨階段リフォーム

神奈川県相模原市で住宅リフォームを手がけているラウレアです。
今回は築40年経つ戸建ての鉄骨階段と廊下の補強依頼をいただきましたのでご紹介いたします。

お客様とのお打ち合わせと現地調査

今回ご依頼いただいたお客様は、築40年の戸建てにお一人で住まわれているご高齢の奥様です。
初めは老朽化した鉄骨階段と廊下の補強メンテナンスのご相談をいただきました。
 
現地調査でお伺いすると、前回のメンテナンスからかなり月日が経過しているとのこと。
玄関までの廊下に床のデッキプレートの腐食箇所からコンクリートが抜け落ちてしまっていました。
また基礎となる鉄骨部分に激しい錆と腐食を確認することができました。
コンクリートが抜け落ちている状況は非常に危険な状態です。鉄部の経年劣化からコンクリートが抜け落ちたので、他のコンクリートもいつ崩れてもおかしくなく、崩れかかっている部分を誤って踏み抜いてしまうと、人が落下してしまう危険性があります。
さらに鉄骨の錆びや腐食も確認できることから、耐震強度も良くない状態だと判断できるため、もしも地震が起きた際に倒壊の危険性が高まります。
 
この様なお家の状態での補強メンテナンスは一時的な対処にしかならず、根本的な解決にはなりません。
危険性を全て改善する事にはならないと判断し、お客様には補強メンテナンスではなく、鉄骨階段全体のリフォームを提案しました。
 
ご提案の際には奥様だけではなく、近くにお住まいだった息子様にも同席いただいた上で、現状の危険性をご説明させていただきました。
息子様も危険性をお客様にも十分に理解していただけましたので、リフォームをすることになりました。

鉄骨階段リフォームの流れと工期

 
鉄骨階段のリフォームの流れは、
【1.足場架け】→【2.解体】→【3.鉄骨工事】→【4.錆止め】→【5.コンクリート打設】→【6.仕上げ塗装】と進んでいき、約２週間ほどですべての施工が終了します。

1.足場架け

 
足場の組み立ては、解体作業時に職人の落下防止と、解体作業時にはホコリやすすなどの粉塵が発生し近隣のお家へ飛散することを防ぐための養生シートをかける為に行い、約半日ほどで終了します。
 

2.解体作業

解体作業はコンクリートのハツリから始まります。ハツリとは電動工具でコンクリートを壊し解体する作業の事です。
ただ、今回はコンクリートハツリの際に、補強のワイヤーメッシュを確認することができませんでした。
ワイヤーメッシュとは、コンクリートのひび割れを防ぐためにコンクリートの内部に入れる網状の鉄筋の事で、コンクリートの強度を向上させるために行います。
また、骨組みとなる鉄骨やコンクリート下にあるデッキプレートも、現地調査で確認した通り、ボロボロに腐食していました。骨組みからいつ崩れてもおかしくない状態です。
無事、骨組みの解体作業が終わった後は、次の作業を快適に行えるよう、解体時に生じたホコリなどの細かい粉塵の清掃も、滞りなく2日ほどで終了しました。

3.鉄骨工事

鍛冶屋さんに依頼して鉄骨図を作成してもらい、鍛冶屋さんに鉄骨階段と廊下のベースを組み立てていただきました。
また、これらのベースは鍛冶屋さんに、現場に合わせて加工をしていただいておりますので、すぐにベースが完成し、鉄骨工事の作業期間が約2日ほどと、スムーズに終了する事ができました。

4.錆止め塗装

鉄骨が組みあがった後は、骨組みとなる鉄骨の腐食を防ぐ為に、錆止め防止の塗装を行い、この作業は約2日で終わります。

5.コンクリート打設

デッキプレートの上にワイヤーメッシュを敷設し、そこにモルタルを充填した後、刷毛引き仕上げを行い、3日ほどでコンクリート打設が完了しました。
刷毛引き仕上げとは、コンクリートの表面を刷毛目を引く仕上がりにすることで、滑りにくいコンクリートに仕上げる技法の事で、今回は転倒を予防するために必要だと考え、刷毛引き仕上げを選択しました。

6.仕上げ塗装

最後にウレタン塗料で3回塗りで仕上げ塗装を行いました。
錆止めを含め4層塗装を行っているため、錆びにくいしっかりとした塗装が施されている鉄骨階段が完成しました。最後の仕上げ塗装は3日で終了しました。
 
以上が約2週間での鉄骨階段リフォームになります。
鉄骨階段は鉄骨が雨風にさらされ錆びやすいため、塗料を重ね、錆びにくい状態にする施工が必要になります。
また、コンクリートもひび割れが起きないような施工をするだけでなく、転倒防止の刷毛引き仕上げを行ったりと、今後の生活を見据えた配慮もしております。
少しでも鉄骨階段に錆や腐食、もしくは異常に足音が響いたり、不快な音が鳴る様でしたらラウレアへご相談下さい。現状がどうなっているのかをしっかりとご説明させていただいた後に、最適なご提案をさせていたきます。